元プロの買取業者が暴露!車の買取り査定額をアップさせる簡単な交渉術!

車の売却でなかなか思うような査定額にならなかった経験はありませんか?
中古車には必ず相場というものがありますが、この相場というものは必ずしも一定ではありません。
その時々で大なり小なり変動しています。
相場が一定でないということは査定額も常に変動しているということになりますが、それならその時の最高額で売却したいですよね?もし、思ったより高い査定額が付いたとしても、もっと高く売れるなら売りたいですよね?
あともう少しだけ査定額を高くしてほしい!
そういった時の基本的な交渉からうっかり危ない営業トークの回避方法まで、あともう一息!に役立つ交渉術を紹介します。
ぜひ活用して車の売却に役立ててください。
最高額を引き出すための交渉術その① ~業者同士で競わせよ~
業者同士で競わせる交渉術は、オークションと同様です。
あなたの車がオークションの商品で、買取業者がオークションに参加するお客さんになるのです。
簡単に、例に取ってみましょう。
あなたの車の買取相場が50万円~100万円として、買取業者Aと買取業者Bに査定に出したとします。
買取業者Aでは50万円、買取業者Bでは60万円の査定が付いたとします。
普通なら60万円の買取業者Bに売却するかと思いますが、そこで終わってはいけません。
買取業者Bの60万円は相場から40万円も低いものです。
つまり、まだまだ上乗せできる可能性を秘めているわけですから、ここで終わってしまってはもったいない。
交渉はここからがスタートなのです!
業者同士で競わせることがポイントになりますから、買取業者Bで60万円の値が付いたことを買取業者Aに伝えましょう。
買取業者Aも車を売ってほしいのは同じなわけですから「買取業者Bで60万円ならウチは70万円!」となるかもしれません。
さらにさらに、買取業者Aで底上げできたなら、また買取業者Bに底上げされたことを伝え、どんどん競わせるのです。
もちろん、何度も交渉し過ぎると逆に嫌がられて、最悪の場合、買い取ってもらえないなんていう事態にもなりかねません。
どんなに交渉しても、2往復程度が上限として考えれば良いと思います。
競わせる業者が増えれば増えるほど、交渉の余地と機会が増え、買取金額は勝手に吊り上っていくのです。
最高額を引き出すための交渉術その② ~担当者の人情に訴えよ~
車の査定は機械で行うものではありませんから、必ず査定を行う担当者がいます。
その担当者の心に訴えかけ、もう一つ査定額の上乗せを狙うのです。
査定中は担当者と会話する時間がたくさんあります。
その時間を利用して車の思い出を語っても良いですし、いかに大事に乗っていたかをアピールしても良いでしょう。
「旅行に行ったり、ドライブに行ったり、常にこの車と一緒でね…」
「週末は必ず洗車して、常にピカピカにすることを心がけていて…」
などなど。
ウソも方便と言いますから、ネタは尽きないはずです。
また、あなたのような担当者に売りたい!といった感情を直接投げかけてみるのも面白いでしょう。
「他社よりも査定額が低いけど、あなたに売りたいと思っているからもう少し何とかなりませんか?」
「親身に対応してくれたから、ぜひあなたで決めたいと思っている」
など。
担当者を気持ち良くさせる一言で心をくすぐってください。
それが査定額アップの秘訣なのです。
最高額を引き出すための交渉術その③ ~他社の査定額は口に出すべからず~
交渉術その①と矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ここは「競わせるタイミング」が違います。
全ての業者の査定額を知らない状態だとただ引き合いにされてしまうだけですが、
全ての業者の査定額を知っている状態なら、それは交渉のネタとして使えるのです。
査定中、担当者によく聞かれることが2つあります。
他にも査定に出してますか?その業者にはいくら位付けてもらいました?
希望額はいくらですか?
他愛も無い会話に見えますが、もしこの2つを聞かれたら絶対に答えてはいけません。
▽他にも査定に出していますか?その業者にはいくら位付けてもらいました?
これはほとんどセットと言っても過言ではないくらい、頻繁に聞かれるワードです。
他者の査定額を聞くということは「他社の金額より少し高い金額を付ければ売ってくれるかも」という思惑があります
実際に買取業者Aに50万円付けてもらったとします。
その状態で買取業者Bに「じゃあウチは55万円」と言われたら、あなたは損をしている気分になりますか?
恐らく、ならないでしょう。
実際は80万円の値が付く車なのに、それを55万円で買い取れたら買取業者Bは大儲けですよね。
これを狙っているのです。
例に取ってみましょう。
A/B/Cの3社に見積もり依頼を出していて、現在C社に査定してもらっているとします。
A社の査定は終わっていますが、B社の査定はまだ終わっていません。
A社:100万円
B社:???
C社:査定中
C社から「A社とB社の査定額はいくらでした?」と聞かれたたら「A社は100万円、B社はまだ分からない」と答えますよね。
その上でC社に「110万円でどうですか?」」と言われたら、あなたは心を揺さぶられませんか?
業者に手玉に取られてしまう可能性がある行為はできるだけ避けるべきなのです。
逆にC社の査定が終わっていた場合はそうではありません。
A社:100万円
B社:110万円
C社:査定中
この場合はB社の査定額も出ていますから、先ほどの「110万円でどうですか?」は通用しなくなりますよね。
逆に「B社が110万円なので、C社は120万円でどうですか?」と交渉を持ちかける立場に早変わりです。
C社の120万円がもし通ったなら、今度はA社とB社に「C社は120万円だった」と持ちかければ、交渉はさらに広がります。
これが交渉術その①なのです。
お分かりでしょうか。
査定額が全て出ていない内は絶対に他社の情報を口に出してはいけません。
しかし、査定額を全て知っていれば貴方を優位な立場に導くのです。
▽希望額はいくらですか?
車の買取相場を知らずして、希望額を口にするのは絶対に止めましょう。
一見すると「希望額を言えばその金額に近づけてくれるかも」と取れますが、これは大きな落とし穴です。
業者:「希望額はいくらですか?」
あなた:「50万円です」
業者:「じゃあ50万円で買いましょう!」
希望が叶ったと思えるかもしれませんが、あなたはこの車の相場を知っていますか?
実は100万円が買取相場だったかもしれませんし、200万円だったかもしれません。
たくさん査定されていれば、ある程度その車の相場が見えてくるはずです。
それまでは希望額を口にするのは絶対に厳禁です。
もし聞かれたら「出来るだけ高く!相場以上でお願いします!」とでも言っておきましょう(笑)
最高額を引き出すための交渉術その④ ~業者の口車に乗るべからず~
担当者も交渉のプロですから、あの手この手で車を売ってもらおうと画策してきます。
よくあるワードが「今日決めてくれれば、この金額で買い取ります」です。
担当者の「今日決めてくれれば」はあなたの心理を「今日決めなければ…」に変える危険なワードですから注意してください。
「あなたが乗っている車を探している人がいるから何とか売ってほしい」ということはあるかもしれません。
でも実際は中古車の相場自体が今日明日で大きく変動することはほとんどありません。
今日決めなければいけない、という理由はほとんど無いのです。
担当者の上手い営業トークに踊らされてはいけません。
もしそんなことを言われたら、逆に「今日決めないといけないならあなたには絶対に売らない」くらい言ってやりましょう(笑)
最高額を引き出すには、担当者を手玉に取らなければいけません。
何を言われても、絶対にその場で即決しないよう注意してください。
まとめ=交渉術はコンボが効く!
当たり前ですが、買取業者は慈善事業ではありませんから、買い取った車で利益を出さなければいけません。
いくら高額買取を謳っていても、業者が損をするような査定額を付けることは絶対にないのです。
しかし、上手く交渉を行えば、相場の範囲内で最高額を引き出すことは絶対にできます。
今ご紹介した交渉術はそれぞれ単体で使ってももちろん効果は見込めます。
ですが、更なる上乗せを目指したいなら全てを駆使するとより効果的です。
査定を依頼する業者は必ず複数にすること!
担当者の心揺さぶること!
相場を知らずして他社の査定額を安易に教えないこと!
即決は厳禁!すべての業者と交渉すること!
これらを上手く交渉に組み込んで、最高額の売却を目指してみてください!