車を売る最高のタイミングは10万キロ以下と10年以内がベスト!!その理由を説明します
「車を売ろうと思うけど、どれくらいの走行距離や年数で売るといいんだろ?」
自分の車を売るとなった場合、少しでも高く買取ってほしいというのは、どの車の所有者であっても思うこと。
しかし車を売るタイミングを見計らって売りに出さないと、買取相場より安い値段で買取られてしまいます。
そもそも買取相場を知りたいと思って調べたとしても、なかなか詳細の買取相場がインターネットでは出てきません。
今回は特定の車種を例に、走行距離や年式によってどれほど買取価格に差が出るのか、車を買取してもらうタイミングはいつがいいのかについてご紹介します。
走行距離と年式・年数でどれくらい買取金額に差が出るの??
これはよく耳にする話しだと思いますが、車を買取りしてもらうときに査定のポイントとなるのが「走行距離」と「年式」です。
走行距離が浅ければ浅いほど、年式が新しければ新しいほど買取りの金額が高くなります。
ただ車を買取ってもらう金額については、ディーラーの下取りと中古車ショップのような買取査定業者とでは、大きく買取金額は異なります。
「下取り」とは、次に購入する車があり、今乗っている車をディーラーにいくらかで買取ってもらう(下取ってもらう)ことで、次の車の購入資金にあてることをいいます。
つまり車を下取りした場合は、お金が手元に入ってくるのではなく、そのまま次の車の購入資金にあてられるのです。
「買取り」とは、中古車ショップのような買取査定業者に車を買取ってもらうことをいい、買取ってもらった場合は、手元に現金が入ってきます。
では、走行距離と年式の差で、どれほど下取り価格や買取価格に差が出るのかを具体的にみてみましょう。
ディーラーの下取り査定で基準となるのは「10万キロ以上」「10年以上」の車になると、査定金額が一気に落ちます。
また下取り金額と買取金額を比較すると、買取査定業者に買取を依頼するほうが10年以上経過している車であっても高い金額で買取ってくれます。
ですので、車は基本的には10万キロ以上走行したものや、10年以上経過したものはその価値が一気に落ちると思ってください。
では、なぜ買取査定業者の買取金額のほうが高くなっているのかが気になるとことですよね。
買取査定業者が車を買取る場合は、10万キロ以上、10年以上という走行距離や年式を気にはしますが、それら以外に評価の対象してくれるものがあります。
例えば社外品のナビ、ホイール、マフラー、スリップダウンモニターといったパーツがついている場合は、買取査定金額を上げてくれます。
買取査定業者が車の査定にきた場合は、車の所有者がそれらのパーツに関してはアピールするべきですし、車の所有者自身がそれらのパーツの価値(購入価格や人気度など)を把握しておくと、買取査定業者に足元をみられずに済むでしょう。
車の走行距離と年式でどれほどの買取金額に差が出るのか、またディーラーと買取査定業者でもどれほどの買取金額の差が出るのかがお分かりいただけたでしょうか。
なぜ10万キロ以上の走行距離や10年以上経過で買取価格が大きく違うのか?
一般には、走行10万キロ以上の車は「過走行車」、10年以上経過している車は「過年式車」といいます。
これらの「10万キロ以上」「10年以上」という数字が目安となっている理由はいったい何なのでしょうか。
最近の車は「10万キロ以上」「10年以上」であったとしても、普段のメンテナンスをきちんとしている限りは、エンジンやミッションが壊れることはめったにありません。
しかし車は消耗品のかたまりですので、ベルト類やサスペンションなどを定期的に交換しなければなりません。
しかしそれら消耗品の交換時期をご存じでない方が多くいらっしゃいますが、ここで交換時期を知っておいてほしいのが「タイミングベルト」です。
このパーツの名前は聞いたことありますよね?
タイミングベルトの交換時期は、自動車メーカの推奨では「10万キロ以内」「10年以内」です。
エンジンではガソリンを燃焼させるため、エンジン内に綺麗な空気を入れる必要があるのですが、エンジンはその綺麗な空気を吸い、その空気でガソリンを燃焼させて、汚れた空気をマフラーへ流して排気を行なっています。
綺麗な空気の吸う(吸気)と、汚れた空気を吐き出す(排気)を、タイミングを調整しているパーツがタイミングベルトです。
吸気と排気のタイミングは、人間でいうと呼吸器のようなものですので、車にとっての吸気・排気のタイミングも非常に大切なものなのです。
もし呼吸器のタイミングがずれてしまうと、不完全燃焼を起こしてしまい、エンジンが停止してしまい、車が途中で停止することになるため、事故へとつながる可能性も出てきます。
それだけでなくタイミングベルトに不具合が生じた場合、車の他の機関にも影響を及ぼしてしまうため、修理するとなると莫大な金額がかかってきます。
事故や故障が起きないためにも、ご自身の車の積算走行距離をみて、交換時期を迎えている場合は、きちんと交換しましょう。
とはいっても、タイミングベルトはエンジンの内部にあるため、自分で日頃から点検するのは困難だと思います。
もしタイミングベルトの状態が気になる場合は、ディーラーで点検してもらう必要があります。
とくにこれまでに次の3点にあてはまる車にあてはまる車に関しては、早い時期での交換をおすすめします。
①オイル交換が行なわれていないなど、メンテナンスが行き届いていない車
②オイル漏れしているのにも関わらず放置している車
③過去にオーバーヒートしたことがある車
タイミングベルトは「10万キロ以下の交換」を推奨しているとお伝えしましたが、中には5万キロに満たない車のタイミングベルトが切れたという場合もあれば、20万キロ走行してもタイミングベルトが切れないという場合もあります。
輸入車に関しては「5万キロ以内」の交換を推奨しているメーカーもありますので、輸入車のタイミングベルトは国産車よりはより早めの交換が必要であることを知っておいてください。
「10万キロ以上」「10年以上」の車になると買取価格に大きな差が出てしまうのは、このタイミングベルトが大きくかかわっています。
「それだったら、タイミングベルトを交換してから買取をお願いした場合は、高く買取ってもらえるの?」
確かにタイミングベルトが未交換の状態よりかは評価してもらえますが、「10万キロ以上」「10年以上」の車はタイミングベルト以外にも不具合が生じる可能性が高いため、タイミングベルトを交換しているからといって、それほど上乗せ金額は期待できないでしょう。
タイミングベルトはエンジンの内部にあるため、交換するとなると非常に手間がかかります。
そのため、交換工賃が高くなっています。
交換工賃が高いことに加えて、タイミングベルトを交換するときに、タイミングベルト周辺にあるウォーターポンプの交換を同時にされる方も多くいらっしゃいます。
ここまでの費用を支払ってから車を買取ってもらうくらいなら、自分で乗り続けたほうが賢明だと思います。
さいごに
今回は車を売るタイミングについてご紹介しました。
車は「10万キロ以内」「10年以内」で売るのがもっとも良いタイミングでしょう。
「10万キロ以上」「10年以上」となると、車の価値が大きく下がることがお分かりいただけたと思います。
「でもタイミングベルトを交換していないと10万キロ以下、10年以下であっても価値が下がるのでは?」と思われるでしょう。
ただタイミングベルトを交換するとなるとかなりの費用がかかるうえに、タイミングベルトを交換してから買取りをしてもらったところで、査定に上乗せはそれほど期待できませんので、10万キロ以下、10年以下である場合は、タイミングベルトを交換せずに買取りをしてもらったほうが賢明です。
10万キロ以上、10年以上となると車の価値が下がることはもちろんのこと、交換しなければいけない消耗品が出てきてしまいます。
また車の買取りで損しないためには、例え次にディーラーで車を購入するといえども、ディーラーの下取りには出してはいけません。
ディーラーの下取りほど10万キロ以上、10年以上の車には値段をつけてくれません。
ディーラーで車を購入する場合でも、買取査定業者に車を買取りしてもらったほうが高い値段をつけてくれますので、買取査定業者に車を買取ってもらい、現金を得てから次の車をディーラーで買うのも1つの方法です。
買取査定業者であれば社外品のパーツをアピールすることで買取査定金額が上がる可能性があります。
車の価値は1年ごとに下がりますし、走行距離も1km増えるごとに下がります。
もし「車を売る」と決めた場合は、買取査定業者に買取査定だけでもしてもらうことで自分の車の価値を知ることができますし、もし高い買取査定金額がついた場合は早めに車を買取ってもらうことをおすすめします。
「10万キロ以内」「10年以内」のタイミングを目安に、車の買取りを検討してみてはいかがでしょうか。