【外装編】車買取業者はココを見る!高く売れるかを左右する査定ポイント

「自分の車を買取査定に出そうと思うんだけど、査定となると車の外装はどこをチェックされるのかな」
「傷やへこみがあると査定が下がるのはわかるけど、どのくらいの傷があれば査定に影響するんだろ?」
車の買取査定を依頼して、いざ査定士がくるとなると、少しでも自分の車を良く見せたい、少しでも綺麗にしてから見せたいという方が多いことでしょう。
しかし、いざ良く見せるために自分ができることといっても、洗車をするか、室内清掃を簡単に済ませる程度しかできないと思います。
買い取りの査定士がくるというのに、傷やへこみを自分ですぐに直せるわけはありませんよね…。
実際に査定士が買取る車の外装を見るときに、どのような部分を見ているのか、外装がどのような状態であれば査定金額が下がってしまうのか、やはり査定士に見てもらう直前に洗車をしておくべきか。
今回はこれらの点について詳しくご紹介します。
買取査定を依頼する前に確認!査定士が見る外装の9つのポイント
車の買取査定を依頼したときに、多くのマイナス査定を受けるのが「外装」です。
外装は普段から雨ざらしになっている分、車を動かしていなかったとしてもボディに影響を受けますし、日々の変化がわからないように劣化も進んでいます。
どうしても査定に影響してしまうことは避けられませんが、前もって対策をしておくことで、多少はマイナス査定を避けられる可能性がありますので、できる限りのことはやりましょう。
では、具体的に査定士が車を買取る際にチェックする部分についてみていきます。
チェックする部分をご紹介するとともに、査定を受ける前にどのような対策をとると良いのかについても合わせてご紹介します。
主な外装の査定ポイント
①全体的な汚れ
②ボディカラー
③傷とへこみ
④ガラスの傷
⑤ナンバープレート
⑥ドアやウインドウの動作確認
⑦ヘッドライト・テールランプ・ウインカー
⑧サンルーフ・ムーンルーフの有無と動作確認
⑨エアロパーツやホイール
①車の全体的な汚れについて
買取査定でのマイナスとなるのは、洗車をしてもとることができない水垢がついていたり、ワックスがけやコーティングされていない車はマイナス査定の対象になります。
とはいっても、塗装がはげたり褪せたりしているなど、よほどのことがない限りマイナス査定を受けることはないので安心しましょう。
汚れをとる対策としては「洗車」になりますが、水洗い洗車またはシャンプー洗車くらいで大丈夫です。
査定前になってワックスがけやコーティングをあてたとしても、買取査定金額が上がるわけではありません。
②車のボディカラーは買取査定金額を左右する重要な要素
とくに「ブラック」「ホワイト」「シルバー」は人気色で、高い買取査定金額がつきます。
自分の車が人気色ではないからといって、車を高く買取りしてもらうために全塗装をしたとしても、確実に全塗装にかかる費用のほうが高くついてしまうため、低い買取査定価格がついてとしても諦めるしかないでしょう。
③外装の傷やへこみは必ずチェックされる項目
傷やへこみがあると買取査定金額が下がるのは当然ですが、自分で傷やへこみを隠すような細工をしたとしても、査定士の目をごまかすことはできません。
また買取査定金額が下がるからといって、前もって修理に出すことも避けるべきです。
修理となると数万円のお金がかかりますし、そこまでお金をかけて修理したところで買取査定金額が上がるわけではないため、あなたが損してしまいます。
つまり査定を受ける前の対策はありませんので、ありのままの姿を見てもらってマイナス査定を受けるしかありません。
④とくにフロントガラスは正面から飛んでくる飛び石などで傷がついていることが多々
外装の傷やへこみと同様に、ガラスの傷に関しても修理すると高額になってしまううえに、修理したからといってそれほど買取査定金額に差が出るわけではありません。
つまりガラスの傷に関しても。査定を受ける前の対策はありませんので、ありのままの姿を見てもらうしかありません。
⑤ナンバープレートも外装に含まれるため、変形・傷・色のはげがあるとマイナス査定
ナンバープレートに関しても、ガラスと同様に修理が必要であっても、修理をすると費用がかかりますので、ありのままの姿を見せてください。
本当のことをいうと、買取りしてもらった車を次の人が乗るときに、一部の場合を除いて同じナンバープレートを使うことはないはずですので、査定から外してほしいところですね…。
⑥「ドアやウインドウを開閉するときに異音はしないか」「スムーズに動くか」
年式が古い車や事故車の場合は、ドア親やウインドウの開閉がスムーズでない場合があるため、その場合はマイナス査定になります。
もし開閉がスムーズでない場合は、修理するとなっても修理に数万円はかかりますので、修理せずに査定士にみてもらうべきです。
⑦正常に点灯するのかはもちろんのこと、ライト表面に変色・傷・くすみがないかがチェックされます
もし点灯しない場合や、ライト表面に劣化が確認できたとしても、自分で修理すると費用がかかりますので、そのまま査定士に見てもらったほうがいいです。
⑧サンルーフやムーンルーフは新車時にオプションで装着するだけでも10万円以上もする
中古車であっても、サンルーフやムーンルーフは、車についているだけで買取査定金額があがります。
最近では電動サンルーフ・ムーンルーフが一般的ですが、それらは電動で正常に動かなければマイナス査定になってしまいます。
⑨社外品エアロパーツ・ホイールがついていたとしても、買取査定金額があがるとは限りません
社外品エアロパーツ・ホイールは個々によって好みがありますので、買取査定業者は社外品エアロパーツ・ホイールをつけている車より、スタンダードな純正エアロパーツがついている車のほうが買取査定価格をあげてくれます。
もし社外品エアロパーツ・ホイールの評価してほしい場合は、特定の車種を扱っている専門店で買取査定依頼をしたほうが買取査定金額があがるでしょう。
かといって、社外品エアロパーツ・ホイールを純正に戻すと費用がかかりますので、そのままの状態で査定してもらうことをおすすめします。
外装の査定ポイントでは、これだけの金額が引かれます!
マイナス査定になる状態や金額は、おおよそ以下のようになります。
| 部品 | 状態 | マイナス金額 |
|---|---|---|
| バンパー | 10cm未満の変形を伴わない傷 | 10000 |
| 片側のみの修復可能な変形を伴う傷 | 25000 | |
| 交換が必要な状態(修復不可能)の傷 | 50000~80000 | |
| ドア | 10cm未満の傷 | 30000 |
| フェンダー | 修復可能な傷・へこみ | 30000~70000 |
| パネル | 交換を伴う傷・へこみ | 30000~100000 |
| ミラー | カバーのみ | 10000 |
| 電装ミラー(根元より損傷) | 20000 | |
| ウインカー付ドアミラ | 30000 | |
| フロントガラス | 修復可能な飛び石傷 | 20000 |
| 交換が必要な状態 | 50000~100000 |
外装の一部についてまとめましたが、マイナス金額に関しては、車のメーカーや車種によって異なりますので、あくまでも概算としてご覧ください。
車の中古相場が50万円の車があったとして、車の状態によってマイナス金額が加わっていきます。
やはり交換を伴う作業はマイナス金額が大きくなっていますので、あまり高い買取査定金額がつかないことがわかりますね。
さいごに
今回は車の買取査定において、どのような外装だとマイナス査定になるのかをご紹介しました。
今回の記事をお読みなって、車の買取査定のときにどのような外装の状態がマイナス査定になるのかがおわかりいただけたことでしょう。
マイナス査定になる箇所がわかったとしても、車買取の査定士が来るまでに無理な修理や修復は辞めたほうが無難です。
無理に傷やへこみを修復したとしても、査定士の目にかかればすぐに修復したかどうかを見つけられてしまい、結局のところマイナス査定になってしまうのです。
また、査定士がくるからといって頑張って洗車をしていたとしても、洗車しているかどうかは査定の対象になりません。
ですので、買取査定のときは、車のありのままの姿をみてもらい、マイナス査定を受けるところはマイナス査定を受けるという気もちで査定に出す必要があります。
例え社外品パーツがついていたとしても、それが買取査定金額のプラスになるわけではありませんでした。
社外品パーツは人それぞれ好みがありますので、買取査定業者は社外品パーツがついている車よりも純正パーツが装着されている車を求めているのです。
エアロパーツがついている車の場合、自動車メーカーがオプションで出しているエアロパーツなら高値がつきます。
例えばトヨタであれば「G’z」「モデリスタ」、日産であれば「オーテック」「ライダー」、ホンダであれば「モデューロ」「無限」、スバルであれば「STI」といったメーカーのエアロパーツがついていると高く評価してもらえます。
もちろん傷が多かったり割れているようなエアロパーツでは価値がありません。
もし社外品パーツ品を高く評価してほしい場合は、特定の車種をメインに扱っている中古車ショップに買取査定をしてもらうといいでしょう。
これから車を買おうとしている人がこの記事をお読みになっていらっしゃるのなら、次に購入する車もいつかは手放すときがくるはずです。
そのときに買取査定業者の査定士に車を査定してもらうわけですが、少しでも高い買取査定金額がつくように、ボディカラーをブラック・ホワイト・シルバーを選んだり、車を丁寧に扱いながら車を傷つけないように扱う必要がありますね。
車は走らせていなくても、ボディは劣化が進んでいきますので、一番良い保管方法としては屋根付き・シャッター付の車庫内に入れておくことをおすすめします。
今回の記事を参考に、車の買取査定のときにどのような状態であるとマイナス査定になるのかをご理解いただけましたでしょうか?
普段から愛車を大切にしてあげてくださいね。